分割して統治せよ

こんにちは。森陽(もりあきら)です。

今日は「分割して統治せよ」というお話しをします。

今日は中学校や高校で習う歴史のお話しをします。「差別」を考える上でとても大切なお話しです。

歴史ではいろいろな国の隆盛を学習しますが、どの国でも少数の支配者が多数の国民を支配します。少数者が多数者を支配しようとする場合、いろいろと工夫がいるわけですが、その工夫の一つが「分割して統治せよ」です。

少数の支配者にとってやっかいなのは、多数の国民が一致団結して歯向かってくることです。

この事態を避けるにはどうすればいいかといえば、国民が一致団結しないようにすればいい。

国民が一致団結しないようにするには、国民を分断することです。

国民を分断するには国民を細かな階層に分け、階層間で対立するように仕向けることが有効です。

ということで、分割して統治せよということになるのです。これは支配者にとって常套手段です。

二つ具体例をあげます。

一つ目はローマの皇帝がキリスト教を公認し、正当派と異端派に分けたことです。皇帝は弾圧しても弾圧しても歯向かってくるキリスト教徒に手を焼いていました。この皇帝が賢かったのは、いたずらに弾圧するのではなく、キリスト教を公認して、その上で分断を図ったことです。あるグループを正当とし、あるグループを異端としたのです。不思議なことに、このように分類されると、グループ間で反目し始めます。敵が皇帝から自分たち以外のグループに変更されるのです。皇帝にとってはとてもラクちんな状況が出現します。団結されたらやっかいな存在が互いにいがみ合って、自分には歯向かってこないのですから。

二つ目は日本の江戸時代の身分制度です。徳川幕府は国民を「士農工商」という四つの身分にわけます。さらにその下に「えた・ひにん」という身分を作ります。

士農工商とは説明するまでもないかもしれませんが、武士、農民、工業に従事する人、商人の順番で偉いのだとする身分制度です。農民は武士の次に偉いことになっていますが、実際には最下層といってよい待遇を受けます。当然農民の不満が高まり、実際一揆が起こったりもしていました。

そこで、農民の不満を幕府に向けない工夫の一つとして、江戸幕府は「えた・ひにん」という身分を作ります。農民よりも当然身分が下の穢れたものとしたのです。農民は穢れた存在を差別するように仕向けられました。差別される側は当然農民を憎みます。こうして対立が生まれ、不満の矛先は支配者に向かわなくなるという寸法です。

 

このように説明すると、「分割して統治せよ」がなぜ「差別」に結びつくかピンとくるのではないでしょうか?

差別がおこる理由の一つは支配者が仕掛ける分断工作に乗せられていることです。

とすれば、差別をなくする方法の一つは、支配者の仕掛ける分断工作を抽象度の高い思考で見抜き、乗せられないことです。

また、よくよく考えれば人に「浄」も「不浄」もないことは子どもでもわかります。そんなものは人間の脳にまとわりついている幻想にすぎません。

ハピリプの読者の皆様におかれましては、ぜひ高い抽象度で思考し、支配者が今なお仕掛けてくる意図を見抜いて欲しいと願います。

そういえば、こんな言葉がありますね。

「勝ち組」と「負け組」

ではでは。

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森 陽 について

森陽(もりあきら)。苫米地式コーチング認定コーチ、作曲家。

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