許すことができない男性差別

 

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こんにちは、森陽です。

おかげさまで当ブログ「森陽のハピリプコーチング」は沢山の方に読んでいただけるようになりました。嬉しい限りです。心より感謝申し上げます。

さて、最近

男性差別 男の子でしょ

など男性差別に関連するキーワードでの検索から

「男性差別も論外!」

へのアクセスが目立ってきました。

私はことあるごとに差別を全面的に否定すると申し上げてきました。

「差別根絶宣言」

「自己肯定感の高い人は差別しません。」

「女性差別はもはや論外!」

「「アプリオリ」は存在しない!」

「まとめ「儒教批判」編」

etc.

数ある差別のなかで、女性差別は多く語られているものの、男性差別についてはあまり語られてこなかったこともあり、

「男性差別も論外!」

を書きました。

最近アクセスが集まりだしたとういことは多くの方が関心のあるテーマだと思いますので、今回の記事で深掘りしていこうと思います。

憲法第14条

差別を論ずるにあたり、まずは日本国憲法(以下単に「憲法」と言います。)をご紹介します。

憲法の定義は講学上詳しく議論されていますが、ここではわかりやすく端的に示すと

憲法とは

権力を制限して人権を保障する法規範

をいいます。(芦辺信喜氏著「憲法」(岩波書店)参照)

ポイントは「権力を制限」するのであって、「国民を制限」するのではないということです。国会権力に対し、「国民にひどいことをしてはいけませんよ」ということが書いてあるのが憲法なのです。

そして、憲法は「国の最高法規」(憲法98条)ですので、法律その他の法規範の中で最上位に位置するものです。

ものすごくかみ砕いていうと、憲法が一番偉いので、憲法とその他の法規範が食い違った場合、憲法が優先するということです。

ということは、日本という国の国民であるならば、憲法が示している価値観は一応はよって立つべき価値観であると言えるでしょう。ですから今回のお話しの出発点として憲法を論じているのです。

さて、その憲法14条1項に次のようなことが書かれています。

憲法14条1項を引用。

(引用開始)

すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

(引用終わり)

抑えておくべきポイントは

平等」であり「差別されない

という部分です。

つまり、憲法は明確に差別を否定しているのです。

そして、「平等」とは「同一の事情と条件の下では均等に取り扱う」(相対的平等)と解釈されており、一切の区別が否定されるわけではありません(芦辺信喜氏著「憲法」(岩波書店)参照)。

以上は大学の法学部生が学ぶ超基礎的事項ですので、とりあえずはこのくらいは押さえた上で次に進みます。

 

世の中で男性差別と呼ばれるもの

世の中には男性差別と言われているものは結構たくさんありまして、その具体例としては

  • 男性は強姦罪(刑法177条)の被害者にならない
  • 児童扶養手当が父子家庭に支給されない
  • 一部職種に事実上男性が就きにくい(客室乗務員など)
  • 事実上男性が育児休業を取得することは難しい

などがあります。

これらはいずれも対処が必要な男性差別だと思います。

とはいうものの、2016年(平成28年)12月現在、男性も強姦罪の被害者となる方向で刑法の改正がなされる予定ですし、児童扶養手当は既に父子家庭にも支給されるようになっています。また海外では男性が客室乗務員になっているケースがありますので、日本でも男性が就きにくい職業は減少していくでしょうし、社会の流れからいって徐々に男性も育児休業を取得しやすくなるでしょう。

本当に私が問題視している男性差別はこれらの例ではありません。

ほとんど語られることのない、しかし重大な男性差別が存在します。

誰もがその存在を認識していますが、問題だとは認識しないのです。

それどころか、その「存在」は自明で正しいものだとすら扱われているのが現状です。

 

許せない男性差別

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私がなんとしても許せない男性差別は制度ではなく

「男性」にまとわりついている観念

です。

男性ならば男らしくあるべきである。

男性ならば強くあるべきである。

男性ならば家族の生活費を稼ぐべきである。

これはらいずれも「男性差別」と呼ぶべき観念です。

不完全性定理を持ち出すまでもなく、これらの観念は幻想にすぎません。

しかし、大くの人の脳にこびりついて容易には離れることのない幻想です。

これらが無害なら私もうるさく言うつもりはありません。

害が単に「不快」という程度に留まるならば、目をつむりましょう。

しかし、現実には看過しがたい害がもたらされているのです。

それも、「命にかかわる」害です。

 

日本人の自殺者数

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厚生労働省の統計資料(http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/16/dl/1-06.pdf)によると、平成27年の自殺者総数は2万4025人です。かつては3万人を超える自殺者がいた時期が長く続いていたので、そのころに比べれば改善された数字ですが、それでもいぜん高い水準です。

そして、注目すべきはその男女比です。

平成27年の自殺者に占める男性の割合は女性30.6パーセントに対し、男性69.4パーセントです。実に男性は女性の2倍自殺しているのです。

さらに20代から50代にかけて自殺者数に占める男性の割合が高くなります。

このことから何を読み取ることができるでしょうか?

最低でも言えるのは、男性の方が女性よりも死にたくなるということです。

さらに、働いて稼ぐ世代の男性自殺率が高いのです。

なぜかと考えたとき、私の脳には男性差別が浮かび上がってきます。

男性は強くあるべきで、男性は稼ぐべきだという強烈な観念が女性にも男性にもこびりついています。

このこびりつき具合がいかに強いかをお示しします。

一部上場企業または官公庁に勤務している夫が仕事を辞めたいと言い出しました。

どんな情動が生じますか?

もう一つ例をあげます。

一部上場企業または官公庁に勤務していますが、パワハラを受けており耐えきれなくなっています。そして、妻子がいます。

あっさり仕事を辞めることができますか?

上記を妻たまは女性に置き換えてみてください。

浮かんでくる情動はかなり異なるはずです。

これが男性にも女性にもこびりついている男性差別です。

この男性差別はとうてい合理的区別などと称して許容できるものではありません。なぜなら、男性差別故に、自ら死を選ぶ男性があまりにも多くいるからです。

よく考えてみてください。

自分自身男性差別の中にいる男性が仕事で大きく躓いたらどうなると思いますか?

パワハラその他の理由で仕事を続ける力を失ってしまったとき、彼は「逃げ」を選択することができないのです。逃げることは男らしいことではなく、逃げることは稼げなくなることを意味し、到底自分自身に許すことができる選択肢ではありません。

また、彼の妻も彼に逃げろとはなかなか言えません。生活にお金が必要ですし、お金は彼が稼ぐべきだと思っているからです。

結果、彼の唯一の逃げ道として思い浮かぶのが「死」になってしまいます。

ナンセンスですが、死亡保険金で家族にお金を残そうとすらするのです。

こうして自ら死を選択する男性のなんと多いことでしょうか?

外側からは簡単に言えます。

何も死ぬことなどないのです。

死ぬくらいなら、無職になって無一文になった方がはるかにマシです。

無一文になっても生活保護を受けたら絶対に餓死しません。

生活保護を受けることは憲法25条で保障されている国民の権利です。

こんなにも簡単なことがわからず、死に向って突き進んでしまうのは本人も周囲も男性差別に取り憑かれているからです。

弱くてもいいし、稼がなくてもいいし、逃げてもいい

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弱くてもいいし、稼がなくてもいいし、逃げてもいいのです。

男性だからと言って強くある必要はないし、稼ぐ必要もありません。

妻が稼いだっていいですし、夫婦ともに稼げなくても生活保護があります。

そもそも死にたくなるくらい仕事が嫌なら速やかに辞めた方がいいのです。

have toだらけになっているはずですから、生産性も極端に低下してるからです。

そして、コーチング理論から言えば、自分が心から望むゴールを設定してそこに向って爆進すればいいのです。

ゴールに向かう過程でも行動量は全く変わらないどころか増えるかもしれませんが、全く辛く感じないはずです。

ゴールに向かう行動は楽しくて仕方がないからです。

仮に稼げなくても餓死することはありませんから心配ご無用です。

大丈夫です。

メチャクチャ強調しますが大丈夫です。

バカは観念など投げ捨てて生きてください。

大切な人を生かすためにバカな観念は投げ捨ててください。

男性差別的な観念は強いようでいてその実とても弱いです。潜在意識では皆分かっているのです。

そんなのは本当にパッと捨ててしまって自由になったとき、本物の強さを発揮できるようになります。

本来持っていた強さです。

大丈夫です。

自信を持って生きましょう。

たとえ稼げなくてもても、死ぬより生きていた方が周囲もハッピーです。

当たり前のことです。

当たり前にどうか気づいてください。

森陽でした。

※参考文献

奥田祥子氏著「男性漂流 男たちは何に怯えているのか?」(講談社+α新書)

榎本博明氏著「中高年がキレる理由」(平凡社新書)

※人気ブロガーChikirinさんも自殺者における男女比について考察されており、こちらも参考になります。

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100616

※ハピリプコーチングでは私独自の視点で社会問題の分析も行っています。よかったらご覧ください。

まとめ「森陽の目」編

 

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森 陽 について

森陽(もりあきら)。苫米地式コーチング認定コーチ、作曲家。

正面から真剣に本当に役に立つ情報を発信しています。
ハピリプがあなたの幸せにほんの少しでも貢献できたらとても嬉しい。

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