新堂冬樹氏著「硝子の鳥」(角川書店)※ネタバレあり

こんにちは。森陽(もりあきら)です。

今回は本の紹介です。

新堂冬樹氏著「硝子の鳥」(角川書店)

です。

以下、ネタバレもありますのでご注意ください。

Rupesh / Pixabay

本書の著者である新堂冬樹氏は1998年の作家デビュー以来、多くの小説を上梓しています。

新堂冬樹氏の作品にはアンダーグラウンドを舞台にし、グロテスクな表現を多用するものがある一方(「黒新堂」と呼ばれたりします。)、とてもきれいな純愛を描くこともあります(「黒新堂」に対して「白新堂」と呼ばれたりします。)。

本書「硝子の鳥」は黒新堂と白新堂が入り混じった作品です。

登場人物は警察官、やくざ、外国人マフィアと「黒新堂」が全開となる舞台設定ですが、その中に純愛を入れていて、「白新堂」が一部顔を出します。

422737 / Pixabay

新堂冬樹氏の作品全般にいえるのですが、エンターテインメントとしての価値は一級品です。本書も凄く面白く一気に読むことができます。

ただし、「黒新堂」の部分もありますので、グロテスクは表現が苦手な人は読まない方がいいかもしれません。

さて、ここからがハピリプ独自の視点で切り込みます。本格的にネタバレしていきますので、未読の方はご注意ください。

では、始めます。

本書に「佐久間」という刑事が登場します。

佐久間はやくざに捜査情報を流す見返りに、金銭を受け取ったり、女性の接待を受けたりしており、お世辞にも立派な刑事とは言えません。

そんな佐久間は自ら蒔(ま)いた種により窮地に陥り、ありとあらゆる手段を使って窮地を抜け出そうともがきます。

私は本書の一番の見どころはこの佐久間だと思っています。

佐久間は究極の「自己中心」です。

どこまでも自己中心を貫き、自分の利益のためには仲間を裏切り、人も殺し、場合によっては醜く命乞いをします。目指すのはどこまでも自分の利益であり、そのためには他人の利益はどんなに踏みにじっても構わないという生き方をしています。

ハピリプで推奨する生き方の対局ではありますが、対局の生き方をこうも遠慮なく描く作品は珍しいです。ある種のすがすがしささえ覚えます。さすがは新堂冬樹氏といったところでしょう。

さて、佐久間はどこまでも自己中心に、されど結局破滅することなく物語は終わります。

Jo-B / Pixabay

現実の世の中に視点を移したときでも、もしかしたら自己中心を貫いた方が結果得するのかもしれません。

この世の春を謳歌しているのは、もしかしたら究極の自己中心の結果かもしれません。

権力闘争に勝ち抜いたり、組織で出世するには自己中心も必要でしょう。

しかしながら

です。

人は

自らの良心を騙しきることはできない生き物

です。

自己中心を貫くにはどうしても良心を麻痺させる必要があります。

良心を麻痺させて莫大な利益を得たとして果たして幸せな人生といえるでしょうか?

もちろん、一時の満足感はあるでしょう。

しかし、死に臨むとき、間違いなく激しい後悔に襲われます。

自分の利益と引き換えに、他者に不利益を押し付けてきたのです。

しまった!

と確実に思います。

深く深く深い後悔です。

これが自己中心的な生き方をした者への罰です。

地獄の罰とはこの後悔のことに他なりません。

ハピリプの読者の皆様にはどうか良心に従った人生を送って欲しいと強く願います。

良心に従った生き方については「幸せに生きるための絶対条件」をぜひご一読ください。ハピリプ全ての根底に流れている考え方を書いている記事です。

ではでは。

※本の紹介についての記事は「まとめ「本を紹介」編」にありますので、ぜひご覧ください。また、ハピリプのそれ以外の記事は「サイトマップ」にまとめていますので、よかったらこちらもご覧ください。ハピリプがあなたの幸せに少しでも貢献できたら嬉しく思います。

 

 

 

 

 

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森 陽 について

森陽(もりあきら)。苫米地式コーチング認定コーチ、作曲家。 正面から真剣に本当に役に立つ情報を発信しています。 ハピリプがあなたの幸せにほんの少しでも貢献できたらとても嬉しい。
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