線路は続くよどこまでも~ある鉄道労働者の悲哀~

こんにちは、森陽です。

2017年(平成29年)1月27日現在、私には3歳の息子がいるのですが、彼は鉄道が大好きです。

ある日息子と二人で鈴川絢子さんのYouTube動画を見ていました(鈴川絢子さんはよしもとの芸人さんなのですが、鉄道が大好きらしく、YouTubeに鉄道関係の動画をたくさんアップしていらっしゃいます。私は鈴川さんの芸を見たことは一度もないのですが、鉄道関係のYouTube動画はしょっちゅう見ています。とても面白いです。)。

息子と見ていたYouTube動画はこれ。

見て頂けると分かるのですが、この動画ではBGMに有名な童謡である

線路は続くよどこまでも

が使われていました。

人間の声による歌はなく、楽器の演奏のみのタイプのものだったのですが、この曲を聴いた瞬間、息子は

素敵な歌だね。」

とつぶやきました。

恐らく息子は初めてこの曲を聴いたと思うのですが、聴いた瞬間に「素敵だ」と認識したのです。

当初、息子は鉄道好きなので、音楽も鉄道の音楽かなあと漠然と思いました。

しかし、何かが引っかかります。

気になって調べていくと、この曲はそれだけではないと思わずにはいられませんでした。一般にはあまり知られていない深い背景があることがわかったのです。

そこで、今回の記事では

線路は続くよどこまでも

深く深く掘り下げてみたいと思います。

Unsplash / Pixabay

まずは耳コピーしてピアノでふんふん弾いてみました。

やばいくらいに楽しくなってきます。

線路は続くよどこまでも」はとても単純な曲ですが、やはり長く聴かれ続ける曲というのは単純なものでもいいものがあるのだなあとぼんやりと感じます。

そして私もこのレベルの曲を作りたいものだと強く思いました。

さらに気になり曲の由来を調べてみました。

すると、原曲はアメリカの

I’ve been working on the railroad

という曲だということがわかりました。

作者不明なのだそうですが、大陸横断鉄道建設時代のアメリカで鉄道工事に従事していた労働者の方が作った歌のようです。

原曲はこちら。多くの方に歌われていますが、その一つをご紹介。

日本の歌は楽しい童謡ですが、こちらの原曲はちょっと切ない響きに聞こえませんか?

調べていくと、どうやらとてもお子様向けとは言えない深い意味が込められていそうです。

どういうことでしょうか?

英語版の歌詞から込められた深い意味を探っていきます。

込められた深い意味

beverleemathews / Pixabay

英語版の歌詞はウィキペディア参照。

まずは思いっきり直訳してみます。

私はずっと鉄道で働いている。

一日中ずっとだ。

私はずっと鉄道で働いている。

ただ時間が過ぎて行く。

汽笛の音が聞こえるだろ?

こんなに早く起きろってさ。

親方が叫んでいるのが聞こえるだろ?

ダイナ、汽笛を鳴らすんだ。

ダイナ、鳴らしてくれないか。

ダイナ、鳴らしてくれないか。

ダイナ、鳴らしてくれないか。君の汽笛をだ。

ダイナ、鳴らしてくれないか。

ダイナ、鳴らしてくれないか。

ダイナ、鳴らしてくれないか。君の汽笛をだ。

誰かがキッチンにダイナと一緒にいる。

誰かがキッチンにダイナと一緒にいる。私は知っている。

誰かがキッチンにダイナと一緒にいる。

古いバンジョーをかき鳴らしながら。

歌いながら。フィファ、、って。

古いバンジョーをかき鳴らしながら。

(以下略)

さてどうですか?

前半部分で鉄道労働者が過酷な労働をしていたんだろうなってことは容易に想像できます。

では、後半部分のキッチンのくだりはどうでしょうか?直訳したのでは意味不明です。なぜ鉄道の歌なのにキッチン?ってなります。

そこでその部分も含めて私なりに意訳します。行間を思いっきり読み込んで、歌われている情景を描いてみます。完全に私の主観的な解釈なのでそれが正しいと主張するつもりはまったくありません。ですが、こう解釈するとリアリティあるでしょ!っていうものを提示します。

なお、ダイナとは列車の名前であり、かつ女性の名前です。バンジョーとは西部劇によく出てくる楽器であり、女性の身体に喩えられることがあります。

これらを前提知識としてはじめてみましょう。

私の意訳です。

僕は線路を作る仕事をしている。

来る日も来る日も重労働だ。

一日中働いているから、ゆっくり考える時間なんてありはしない。

親方は働け働けっていつもうるさい。いったいどれだけこき使えば気が済むんだ!

SLの汽笛も僕に働けって言ってるみたいだ。

ああ、昨日あんなにハードに働いたのにもう朝だ。起きてまた仕事しろってか、くそっ!

こんなにハードに働いているのだから、家に帰ったときくらい癒されたい。ささやかな望みだろ?

でも、僕にはそんなささやかな望を持つことすら許されないんだ。

だって僕は知ってるから。

恋女房のダイナがキッチンで僕以外の男といちゃついてるのを。

くそっ、なんてことだ。

ダイナが汽笛をならしてやがる。

でもダイナには僕が知ってるって言えないんだ。

でも、苦しいよ。

毎日ハードに働いて、恋女房は他の男といちゃついてる。

だから、せめて明るく歌ってやるんだ。

ダイナ、汽笛をならせよ!

ダイナ、親方が叫んでるぜ!ダイナ、汽笛を鳴らせって。

親方が!!!

いかがでしたでしょうか?

このように意訳すると雰囲気がずいぶんと変わります。

そして、鉄道のくだりとキッチンのくだりが見事につながります。

上記意訳でこの歌の情景を大体の方が掴めたのではないかと思いますが、まだ「?」の方もいらっしゃるかもしれませんので、無粋ではありますが、さらに解説してみましょう。

タイトルがそもそも「I’ve been working on the railroad」ですから、鉄道工事で過酷な労働をしていることは一目瞭然です。

親方が働けっていうのもわかりやすい。

「誰かがキッチンにダイナと一緒にいる」というのはどう考えてもただ一緒にいるわけではありません。つまりは恋女房のダイナは「誰か」とキッチンで浮気しているのです。

さらに「僕は知っている」とありますが、それでいてダイナと事を構えたくだりはまったく出てきませんから、きっとダイナに「僕は知っている」ことを告げられていないのです。悶々としている「僕」の心情がむちゃくちゃに伝わってきます。

さらに「親方は叫んでいるぜ!ダイナ汽笛を鳴らせって。」とありますから、「誰か」つまり浮気の相手はきっと親方です。

ここで「汽笛」はもちろんSLの汽笛をさしますが、さらに女性の特別な声を暗示しています。

「フィファ」というのは英語でも特に意味がある単語ではなく、どの和訳を見ても意味を持つ日本語をあてていませんから、これは汽笛の音であり、そして恐らく女性の特別な声でもあります。

この歌の作曲者は辛くやるせない気持ちを抱えながら日々重労働していたはずです。

そんな気持ちを吹き飛ばしたくて、思いっきり自虐しながら明るく歌ったのだと思います。

明るい中にもどこか切ない旋律が響き渡ります。

いかがですか?

これらの情報を前提にもう一度曲を聴いてみてください。まったく違って聞こえるはずです。切なくなるのも当然ですね。

私は「線路は続くよどこまでも」についていろいろ調べて上記解釈に行き着いたとき「おぉっ!」て思いました。そして、itunesで「線路は続くよどこまでも」及び「I’ve been working on the railroad」のキーワードで検索をかけ、ヒットした曲を片っ端から視聴して気に入った曲を数曲購入しました。

実に多くのアーティストがこの曲をカバーしていました。それだけこの曲に魅力があるということです。

この曲を初めて聴いた3歳の息子が聴いた瞬間に「素敵な曲だね」と言いました。

この曲には「人」の魂を揺さぶる何かが確実にあるのです。

 

※この曲の背景はこちらのブログ(http://ameblo.jp/dreampyramid/entry-12029535896.html)を参照しました。秀逸です。

 

コーチング視点

Gravity-team / Pixabay

さて、ここでコーチングの観点から一つ視点をご提供します。

「I’ve been working on the railroad」は間違いなく名曲です。

歌詞もさることながらメロディーラインも極めて秀逸です。だからこそ世代や言語を超えてずっと聴かれ続けているのです。

この名曲をいったい誰が作ったのでしょうか?

冒頭に述べましたが、この曲は作者不明なのです。

ということは、この曲の作者は少なくとも作曲家として有名にはなっていません。

それどころか、何の日の目を見ることなく、鉄道労働者として一生を終えたに違いありません。

しかし、世間が評価しなかったからといって彼の偉大さが失われるわけでは決してありません。

私たちはともすれば「名をなした」人のみを偉大だと思いがちです。

しかし、彼の例からもわかるように「名もなき」偉人たちが確実にいるのです。

あなたはどうでしょうか?

現時点ではまだ名をなしていないかもしれません。

しかし、だからといってあなたの偉大さが損なわれるわけでは全くありません。

もしかしたら、現時点で自分は全く偉大ではないと思うかもしれません。

では、これからのあなたはどうでしょうか?

偉大なゴールを設定してそこに邁進したとします

その瞬間、あなたは「偉大」になるのです。

現時点で名をなしているか否かは全く関係ありません。

もっと言えば、将来名をなすかどうかすら全く関係ありません。

偉大なゴールを設定した瞬間にあなたは偉大な人になるのです。

何も恐れる必要はありません。

偉大なゴールを設定して、そこに向けて邁進しましょう!

人は皆偉大さを持っています。

彼も私も、そしてあなたもです。

 

森陽でした。

※当初「I’ve been working on the railroad」の歌詞を掲載して和訳しようかとも思ったのですが、作者不明であるとはいえ、多くのアーティストにカバーされていることもあり、著作権の有無及び帰属が判然としないことから、念のため歌詞の掲載を差し控えました。この点で一部読みづらくなっている部分もあるかと思いますが、どうぞご了承ください。

※コーチングに関する他の記事は「まとめ「コーチング」編」に、またコーチングに限らず記事全体のまとめは「サイトマップ」にありますので、よかったらご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

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森 陽 について

森陽(もりあきら)。苫米地式コーチング認定コーチ、作曲家。

正面から真剣に本当に役に立つ情報を発信しています。
ハピリプがあなたの幸せにほんの少しでも貢献できたらとても嬉しい。

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