中村文則氏著「教団X」(集英社)※ネタバレあり

こんにちは。森陽(もりあきら)です。

今日は本のご紹介です。

中村文則氏著「教団X」(集英社)

です。

以下ネタバレもありますので、ご注意ください。

Sumundu / Pixabay

教団X」は二つの新興宗教団体を中心に物語が展開されます。

一つの新興宗教団体は何やら変わった教祖がいて、宗教らしき活動はほとんどしておらず、教祖の変わった話をライブで聞いたり、DVDで聞いたりしています(以下「教団A」呼びます。作中この用語は出てきませんが、次の「教団X」と区別して用いるためにこのように呼んでおきますね。)。

もう一つの新興宗教団体は、公安からマークされている存在で、ただ実態が謎すぎるので、「教団X」と呼ばれています(以下こちらの教団を「教団X」と呼び、以下単に「教団X」とし、作品としての教団Xを指す場合は「「教団X」(集英社)」とします。教団Xはカリスマ的な教祖がいて、活動の中心に「性の儀式」みたいなものがあります。教団Xはセックスの魅力で信者を集めています。

 

-T-T- / Pixabay

 

さて、「教団X」(集英社)の魅力は大きく二つあります。

一つは教団Aの変わった教祖のお話しです。

人間が生きるとはどういうことか、教祖の口から語られます。釈迦の思想や量子論などの現代科学にまで話が及びます。多少難解に感じるかもしれませんが、釈迦の思想や量子論に関する専門書を読むよりは断然わかりやすいと思いますので、釈迦の思想や量子論に簡単に触れることができるのも意味のあることかと思います。

ただし、その内容にはつめていくと疑義を感じる部分もあり、釈迦や量子論などにご興味を持たれた方は専門書などを読まれることをオススメします。

もう一つは当然教団Xの存在です。

教団Xはセックスの魅力で信者を集めていますので、当然のごとく性描写が多数出てきます。著者中村文則氏の文章力もあり、結構リアルです。ってか、かなりエロいので、この点も楽しめるかと思います。

「教団X」(集英社)、全体的に面白いのでぜひご一読ください。

 

DasWortgewand / Pixabay

 

ここで、一つだけハピリプ独自の視点を加えておきます。

教団Xはセックスの魅力で信者を集めます。

しかし、セックスなら教団に入らなくてもできるはずです。

なぜセックスの魅力で信者が集まるのでしょうか?

答えは簡単で、

下界(現在の一般社会)ではまだまだセックスがタブーだから

です。

セックスがタブーで抑圧されているから、セックスを開放できる「場」に強い魅力が生じます。

セックスを強制することは論外であり、仮に強制すればそれは強姦罪や強制わいせつ罪などの犯罪になります。また、判断能力が未成熟な年齢の子どものセックスに抑制を加えることは必要でしょう(刑法上13歳以下の子どもとのセックスは同意があっても犯罪になりますし、ほとんど条例で18歳未満の子どもとのセックスは一定の場合に犯罪となります。)。

しかし、成熟した大人の自由意思によるセックスに制約を加える必要があるでしょうか?

成熟した大人の自由意思によるセックスがさすがに刑事上の犯罪になることはありませんが、民事上の損害賠償請求の根拠になったり、道徳的な非難の対象になることは今でもあります。

この点については言いたいことが実はあり、機会があれば深く掘り下げようと思っていますが、今回はこのくらいにしておきます。

ではでは。

※本の紹介については「まとめ「本を紹介」編」にありますので、どうぞご覧ください。

また、本の紹介以外の記事については、「サイトマップ」にありますので、よかったらご覧ください。

ハピリプがあなたの幸せに少しでも貢献できたら嬉しく思います。

 

 

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森 陽 について

森陽(もりあきら)。苫米地式コーチング認定コーチ、作曲家。 正面から真剣に本当に役に立つ情報を発信しています。 ハピリプがあなたの幸せにほんの少しでも貢献できたらとても嬉しい。
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