東野圭吾氏著「真夏の方程式」(文藝春秋)※ネタバレあり

こんにちは。森陽(もりあきら)です。

今回は本の紹介です。

東野圭吾氏著「真夏の方程式」(文芸春秋)

です。

以下、ネタバレもありますのでご注意ください。

 

Unsplash / Pixabay

 

「真夏の方程式」は人気作家である東野圭吾氏による海辺の旅館を舞台とした推理小説です。映画化もされていますね。

旅館の近くで死体が発見され、例のごとく、物理学者湯川学(以下「湯川」といいます。)が天才的推理を発揮し、事件の真相に迫ります(ちなみに、映画では福山雅治が演じています。かっこいいです!)。

本作に限らず、東野圭吾氏の作品全般に言えることですが、推理の面白さに加え、湯川の口から科学の魅力がたっぷりと語られていて、私はその点に強く魅かれます。

さて、ここからは内容にツッコミを入れていきます。本格的にネタバレしますので、以下をお読みになるときはご注意ください。

 

geralt / Pixabay

 

では、始めます。

本作のストーリーの核心は

娘の罪を父がかぶる

ことにあります。

川畑重治(以下「重治」といいます。)と川畑節子(以下「節子」といいます。)は結婚しており、二人の間には一人娘である川畑成美(以下「成美」といいます。)がいます。

成美は重治の実の子ではなく、成美も重治はそのことを知りません(なんとなくは感づいているようですが)。

成美の実の父親は仙波英俊(以下「仙波」といいます。)という男で、妻がいながら節子と関係を持ち、節子は成美を妊娠します。そして、節子はそのことを重治に隠したまま重治と結婚し、成美を産みます。

仙波は気の緩みから成美の出生の秘密をお金に困っている女性である三宅伸子(以下「三宅」といいます。)に話してしまい、三宅はこのネタで節子からお金を引っ張ろうと画策します。

種々の展開があり、当時15歳だった成美は三宅を包丁で刺して殺害してしまいます。

節子は仙波に相談し、仙波は成美の罪をかぶり、殺人罪で刑務所に服役します。

このことを隠すために第2の殺人が起こるというのがこの物語の始まりです。

 

johnhain / Pixabay

以上のストーリーをハピリプ流に解釈してみましょう。

父親として娘を護りたいという気持ちは容易に理解できます。

仙波のように罪をかぶることだってするでしょうし、場合によっては自分が代わりに死ぬことさえあるでしょう。

物凄い献身のようですが、生物として子孫を護ろうとするのはある意味DNAに刻まれた本能であり、それを大げさに称えるのは少々違和感があります。

加えて、娘の罪をかぶることは、果たして娘を本当に助けることになるのかも甚だ疑問です。

作中でも表現されていますが、

罪を他者に背負わせて、何も気にせずに生きていけるはずがありません!

良心の呵責に耐えて生きねばならないことは目に見えています。それってある意味刑務所に行くより残酷なことではないでしょうか?

親として子に対する愛情は盲目的であってはなりません。

子どものために何を為すべきか、「智恵の目」をしっかりと持つべきです。

知恵の目を以って為すべきことを見極めたとき、仙波の為すべきことは成美の罪をかぶることではなかったように思われてなりません。

ではでは。

※本の紹介についての記事は「まとめ「本を紹介」編」に、子育てについての記事は「まとめ「子育て」編」ありますので、ぜひご覧ください。また、ハピリプのそれ以外の記事は「サイトマップ」にまとめていますので、よかったらこちらもご覧ください。ハピリプがあなたの幸せに少しでも貢献できたら嬉しく思います。

 

 

 

 

 

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森 陽 について

森陽(もりあきら)。苫米地式コーチング認定コーチ、作曲家。 正面から真剣に本当に役に立つ情報を発信しています。 ハピリプがあなたの幸せにほんの少しでも貢献できたらとても嬉しい。
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