無自覚な詐欺師

こんにちは。森陽(もりあきら)です。

先日「優秀な詐欺師とヘボ詐欺師」というお話しをしました。今日は詐欺師つながりで、「無自覚な詐欺師」というお話しをします。

「優秀な詐欺師とヘボ詐欺師」の中で、ヘボ詐欺師は10割嘘をつくけれども、優秀な詐欺師は1割しか嘘をつかないというお話しをしました。本来嘘は不自然さがつきもので見抜かれやすいのですが、9割の本当のことと中に1割の嘘を紛れこませると途端に見ぬきにくくなるのです。

だとすると、嘘をついているつもりがない者はある意味最強の詐欺師だといえます。

たとえば、自分が神や神の使いだと本当に思い込んでしまっている人はそうでない人よりも教祖になりやすいのです。自分の信念に嘘がないので、他人を巻き込みやすくなるからです。

さて、世の中には無自覚な詐欺師が溢(あふれ)れています。本人もその周囲の人も詐欺師だなんてまったく思っていなくとも確かに存在します。

この記事では「詐欺師」という用語を刑法で処罰される詐欺罪に及んだ者のみならず、より広い概念として使っています。

詐欺罪は故意に(わざと)相手を騙(だま)し、財物(お金や価値ある物)を奪い取るときに成立する犯罪です。

そうすると、無自覚な詐欺師は「無自覚」なのだから財物詐取(ざいぶつさしゅ。お金や物を騙し取ること)の故意がありません。また、騙し取るものは通常はお金や物でもありません。騙し取るのはあなたのブリーフシステム(信念)です。

ブリーフシステムは各人が持っている信念の体系です。自分と世の中をどのようにとらえているかという、いわば世界観のようなものです。この世界観は親や教師を始めとする他人からいろいろな価値を刷り込まれることによって形成されます。

たとえば、「人は○○すべきである」としたときの「○○」がブリーフシステムの一つです。あなたにとっての「○○」は何でしょうか?

「○○」がまったく無いという人は少数だと思います。きっと何かあるでしょう。

親孝行しなければならない。会社の上司に忠誠を誓わなくてはいけない。先輩には敬語で話さなければいけない。自分は謙(へりくだ)らなければならない。エトセトラ。

これらはいずれもブリーフシステムの一つです。そして、いずれも誰かから言われて作り上げられてきたものです。あなたにこれらを教え込んだ誰かは嘘をついているつもりなど毛頭ありません。当然のことを教え込んだつもりでいます。本人も当然のことだと思い込んでいるからです。

さて、ここでよく考えてください。

これらはいずれも他人の利益に結びつくものではないですか?親であったり、上司であったり、先輩であったりです。

そして、あなたの自由を奪ってやしませんか?

無自覚な詐欺師たちが仕掛けてくるものはその社会の文化や価値観によって異なります。しかし、いずれも誰か(大抵は先に生まれた人)の利益になるもので、かつよく考えれば根拠のないものです。

あなたの周囲にも無自覚な詐欺師がたくさんいるはずです。もしかしたらあなた自身も無自覚な詐欺師になってしまっているかもしれません。

ではでは。

※ハピリプの記事はこちら(サイトマップ)にまとめていますので、よかったらご覧ください。

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森 陽 について

森陽(もりあきら)。苫米地式コーチング認定コーチ、作曲家。

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