「男らしさ」の呪縛

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こんにちは。森陽(もりあきら)です。

今回は自他ともに認めるタフガイ剛士(たけし)のお話しをします。

剛士の物語

 

 

剛士は両親から男は強くあるべきだと強く教えられて育ってきました。

剛士という名前にも強い男であって欲しいという両親の願いが込められています。

剛士は幼少のころ夜一人で寝るのが怖かったのですが、一度父親に怖いから一緒に寝て欲しいの頼んだとき、父親から軟弱者と罵られ、しこたま殴られたのでした。

剛士は怖かったものの、父親から殴られるのは嫌でしたし、父親の強くあれという期待にも応えたかったので、以後父親に一緒に寝て欲しいと頼むことはありませんでした。

それどころか、剛士は健気に両親の期待に応え続けます。

成績優秀でかつスポーツでも優秀な結果を残しました。

剛士のような人物は企業に好まれます。

就職氷河期の中、剛士は大手商社の内定を獲得します。

剛士の人生は順風満帆です。ただ一つ、人間関係を除いては。

 

剛士の苦悩

 

剛士はどんな苦境にあっても弱音を吐かず、強くあろうと努力してきました。

その結果勉強でもスポーツでも優秀な成績を残してきたのですが、人間関係だけは上手くいきません。

先輩からの物覚えこそいいものの、同期とはしっくりこず、後輩からはいまいち慕われません。

さらに、剛士には一つだけ大きなコンプレックスがありました。

生まれてから一度も彼女が出来たことがないのです。

スペック的には非の打ちどころのない剛士でしたが、女性と上手くコミュニケーションをとることができないのです。

ちなみに、剛士は心休まるという経験がほぼありません。常に強くあらねばと自らを律しているので、弱い自分を許容できないからです。

自分を厳しく律している分、他人にもついつい厳しくなってしまいます。周囲が皆怠惰に見え、許せなくなってしまうのです。

しかしながら、なぜか怠惰な人たちは楽しそうに人生を送っています。

剛士は何かがおかしいと感じます。

しかし、おかしいと感じるだけで、それ以上思考が進むことはありません。

自分にとって人生とは理不尽だと嘆くばかりなのです。

 

コミュニケーションが上手く行かない原因

さて、剛士のような状況に陥っている男性は意外なほどたくさんいます。

自分を厳しく律して努力し、いろんな分野で結果を出すのです。

しかし、コミュニケーションを上手くとれない。特に対等な関係でのコミュニケーションを構築することが著しく苦手です。

私自身、この種の問題を抱えていましたのでよくわかります。

上下関係の構築はそれなりにできるものの、対等な関係でうまくコミュニケーションをとることができないのです。

何故かと深く考えていくと、思い当たることがいくつかあります。

最大の原因は

自らに鎧をまとっている

ことにあります。

剛士の場合は「男らしさ」という鎧です。

この鎧を着こんで人と接すると、中にある本当の自分と外側に現れている自分とにギャップが生じることになります。

人は愚かではありません。内側にあるものを直感的に見抜いてしまいます。

それでも表面的な関係性を築くにあたっては何の問題も生じませんが、深い関係性を築こうとした場合には決定的な障害になるのです。

さらに悪いことに、剛士の場合は「男らしさ」という鎧をまとってしまっているので、特に女性に対し高圧的な態度で接してしまいます。それが男らしくあるべき姿だと思っているからです。高圧的態度が大好きな女性は少ないですから、女性にモテないのも当然だというべきでしょう。

 

剛士へのアドバイス

まずは「男らしさ」など幻想だということに気が付く必要があります。深く考えないからそんなものがあると思い込んでしまうのです。よくよく「男らしさ」なる概念を見たとき、それは脳にこびりついている幻想以外の何物でもないことに気が付きます。幻想に振り回されるのは百害あって一利なしですから即刻やめましょう。

次に、本当の自分をさらけ出す勇気を持つことです。周囲に強がっていても弱いところがあることくらい自分では百も承知のはず。弱い部分をさらけ出すのが怖くて鎧をまとうからコミュニケーションが上手く行かなくなってしまうのです。大丈夫です。自分をさらけだしても受け入れていうれる人が必ずいます。むしろその方が周囲の反応が好意的になります。ちょっとずつでもいいので、ぶ厚い鎧を脱いで自分をさらけ出すことにトライしましょう。

さらに、問題の根本には両親との関係性があります。見方によっては、剛士は両親の犠牲者だともいえるのです。その意味で剛士にも同情の余地は多分にありますが、しかし、このままでよいというわけにはいきません。とりあえずオススメする対策は両親と精神的かつ物理的な距離をとることです。人は年をとればとるほど変わることが難しくなりますから、両親が変わることはちょっと期待できそうにありません。であるならば、両親はとりあえず置いておいて、剛士自身が変わることに集中する方が得策です。そして、両親の影響力はたとえ大人になってもあなどることができない強いものがありますから、自分を変えようと思った場合、両親との距離を置くことがどうしても必要だと私は思っています。

最後に、本稿では蛇足ですが、女性にモテたいと思ったとき、女性に高圧的に接するのはよろしくありません。そもそも、女性との関係性を上下でとらえることが間違っています。「対等な個人同士として仲良くしましょう」というのが基本中の基本です。女性を一つの人格として最大限尊重することが何よりも大切です。

 

最後に

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剛士のように「男らしさ」に呪縛されている男性はとても多くいます。

一見順風満帆に見える男性も、その内面では激しい葛藤を抱えていたりするのです。

それはかつても私が抱えていた葛藤でもありますので、その苦しさは身に染みてわかります。

解決策は「よく見る」ことで気づき、「勇気」を持って鎧を脱ぎ捨てることです。

今回の記事ではとても大切なことを書いています。

自身が男らしさの呪縛に囚われていると感じるなら、なんとしても男らしさの呪縛から逃れてください。

周囲に何かコミュニケーションが取りづらい男性がいるなら男らしさの呪縛に囚われていないか疑ってみてください。

男らしさの呪縛は自分も周囲も不幸にしますから、百害あって一利なしです。

呪縛に気が付いたなら、なんとしてもその呪縛を取り払ってください。

人生が不思議なほど軽くなり、清々しい気分になることをお約束します。

 

森陽でした。

※剛士は架空の人物であり、実在する如何なる人物とも関係ありません。 

 

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森 陽 について

森陽(もりあきら)。苫米地式コーチング認定コーチ、作曲家。 正面から真剣に本当に役に立つ情報を発信しています。 ハピリプがあなたの幸せにほんの少しでも貢献できたらとても嬉しい。
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